第62回 トランプの乱

平成30年1月29日(月)18:30~20:30

PORTA神楽坂 7F 理窓会第二会議室

 

「2018年の地政学的リスクを読む-トランプの「乱」-」

 

講師 : 川上 高司 氏

    拓殖大学 海外事情研究所所長     

 

1955年熊本県生まれ。

大阪大学博士(国際公共政策)。Institute for Foreign Policy

Analysis(IFPA)研究員、(財)世界平和研究所研究員、防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授を経て現職。

この間、 ジョージタウン大学大学院(ペンタゴンプログラム)留学、 RAND研究所客員研究員、 参議院外交防衛委員会調査室客員調査員、

神奈川県参与(基地担当)、

(財)国際間題研究所客員研究員。

現職の他

中央大学法学部兼任講師、 NPO法人外交政策センター(FPC)代表、 (社)国際情勢研究所委員、 フレッチャースクール外交政策研究所研究顧問などを兼務する。

主な所属学会、

国際政治学会、アメリカ学会、国際安全保障

                        学会、日本政治学会、ISA、 IISS。

 

 

Ⅰ トランプの「乱」

司会の日本大学危機管理学部 河本教授(当会副代表理事)

 

1.トランプの「乱」

 ・トランプの「乱」は2018年も継続するだろう。

 ・その背景には世界の覇権を中国が米国に取って代わろうとする地政学的

  リスクがある。

 ・この状況は米中に戦争が勃発しやすい「トゥキュディデスの罠」(グラ

  ハム・アリソン)と呼ばれる。

 ・その状況は回避できるのか-。 

2.ユーラシア・グループ2018年10大リスク

3.トゥキディデスの罠

  新興国の急速な台頭が、優位を維持したい覇権国の不安を招いてしま

  い、戦争を不可避にする。

4.米中の戦争は不可避か?回避できるのか? 

 

最初から熱の入ったお話で始まりました

 

 

Ⅱ 15年後の世界を考える

 

1.15年後の世界のシュミレーション

2.質問

 1)Actor分析

 2)要因分析

 3)地域情勢

 4)15年後を見据えた「日本の防衛力整備」は如何?

3.Actor分析

 ・CIA(World Power Assessment)

 ・NIC- Global Trend 2030-

 ・NIC-Global Trend 2035-

4.15年後のアメリカ

5.Global Trend2030の4つのシナリオ

 ①「欧米没落」シナリオ

 ②「米中強調」シナリオ

 ③「格差支配」シナリオ

 ④「非政府主導」シナリオ

6.要因分析

 ・Power Siftは起こるのか?

 ・アメリカは衰退するのか?

 ・米国の次の覇者は中国か?

 ・現在の状況はどういう状況なのか?

7.パワーシフト

8.無極化の時代の到来

 ・無極化とは

 

とても文字に出来ないユーモアも・・・

 

 

Ⅲ トランプの外航・安全保障政策

 

1.国家全然保障戦略(NSS)

2.国家防衛戦略(NDS)

3.核態勢見直し(NPR)

 

聴講風景

 

 

Ⅳ アメリカ外交の行方

 

1.アメリカの外交政策決定過程理論

2.パラドックス・オブ・パワー

3.トランプの外交政策決定過程

4.トランプ大統領とは

5.トランプ政権は軍事政権?

  軍事政権の誕生か? 

 

聴講風景

 

 

Ⅴ トランプ外交の位置づけ

 

1.トランプ外交の一年

2.トランプの「棍棒外交」

3.トランプの対北朝鮮政策

  北朝鮮と日本

4.ハードランディングとソフトランディング 

 

聴講風景

 

 

Ⅵ 米中関係の今後

 

1.トランプ訪中の意味するところ

2.米国の対中認識

  米国は中国を「脅威」とみなしているのか?

3.11月の訪中で米中はDealしたのか?

4.トランプのアジア訪問

5.米中取引?何をDealしたのか?

  米国の得たものと中国の得たもの

6.米中関係の今後と日本

  ランド研究所報告

 

日本大学危機管理学部の学生さんたち

 

 

Ⅶ 日米関係の将来

 

1.15年後日本の3つの選択肢

 ・覇権安定

 ・勢力均衡

 ・バンドワゴン(対中接近)

2.同盟の漂流

 ① 日米同盟の抑止力定価

 ② 自主防衛

3.15年後の朝鮮半島を見据えた日本の戦略、防衛整備力は如何?

4.日本の課題

 ・日米同盟は弱体化する? 

 ・米国の日本防衛への関与は? 

 ・自主防衛? 

5.どれが現実的なのか 

6.15年後の日本への提言

 

最後まで熱く語る川上先生

 

 

編集後記

詳細は割愛してありますが、掲載の講演骨子で概要は把握できると思います。

日本にとって最悪のシナリオは、朝鮮半島に核を持ったままの統一国家が生まれることです、

しかもその状態を米中で合意していたとしたら?

米国本土に届くICBMの実戦装備は抑えられるかもしれませんが、日本は核による攻撃を受ける危険が残ったままの緊張緩和では余りにも日本に不利であると考えます。

いま我々は如何に考えるべきでしょうか。

日米中韓北をシュミレーションしたら、結果として日本が無くなっていたという結論だけは避けたいものです。

 

 

以下の3枚は懇親会風景です。

 

皆様お疲れ様でした、次回もご参加をお願いします 

 

 川上先生最新著作 

 

2017年4月28日 東洋経済新聞社

内容紹介

 

いち早くトランプ当選を予測していた第一線の専門家チームが徹底分析!

中国・朝鮮半島・ロシア・中東・日本について、どのようなビジョン、戦略があるのか。

その根底にある軍事・核・エネルギー戦略のゆくえはどうなるのか。

国際政治や安全保障問題のプロフェッショナルが明らかにする。

風雲急を告げる朝鮮半島情勢や、中東情勢など、激変の予兆が見える世界情勢を知る上で必読の書。

 ●米中貿易戦争と中国の軍拡を諫止する道

 ●「損得勘定」「場当たり」の日米トップダウン外交

 ●歓喜する中東の首脳たち

 ●エネルギーシフトで価値観同盟は終焉

 ●日露「変化球外交」による北方領土問題打開

 ●オルタナティブ・ファクツ路線の勝算

 ●「取引」「世論」「変化」が生み出す新秩序

 ●アメリカ最後の切り札とリアリズム時代の到来

 

川上高司研究室URL

  http://www.tkawakamidreams.net/index.html