第58回 「地下鉄サリンを越えて」

・・・2020東京オリンピックを視野に

平成29年7月14日(金) 18:30~20:30 ポルタ神楽坂ビル7F

概要  : 今、問われるCBRNテロ対処の形とは何かについて、共に考える。  

    2020東京オリンピックを視野に、世界との技術的なギャップや

            運用要領についても付言する。

 

濱田 昌彦 氏 (はまだ・まさひこ)

 株式会社 重松製作所 主任研究員 

(元陸上自衛隊化学学校副校長 陸将補)

 

1956年、山口県周南市出身

広島大学工学部応用化学科、

防衛大学校材料工学科、

1980年陸上自衛隊入隊

化学科職種で約30年、化学兵器防護、放射線防護分野で活躍。この間、化学学校研究員、教官、教育部長、陸幕化学室長を歴任

1999年から2002年まで、オランダ防衛駐在官兼OPCW日本代表団長代行

2013年に化学学校副校長を最後に退官。元陸将補

退官後は重松製作所主任研究員、またCBRN

                         防護のアドバイザーとして講演

 

ここから懇親会の様子です

 

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著書

 

最大の脅威 CBRNに備えよ! (東京オリンピックでテロを防ぐために) 単行本(ソフトカバー)

 

– 2016/12/17 イカロス出版

濱田 昌彦 (著)

 

内容紹介

 地下鉄サリン事件、福島第一原子力発電所事故から、日本はそして世界は何を学んだか。

 2020年東京オリンピック・パラリンピックに日本のCBRNテロ対策は間に合うのか?

 日本でもっともCBRN(シーバーン)対策に精通する筆者(濱田昌彦・元陸自化学学校副校長)が、日本のCBRNE対応に警鐘を鳴らす。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで4年に迫り、テロの脅威が身近な今、消防・警察・自衛隊の連携強化と現場対応力が求められる。なかでも消防や警察、救急医療といった、何か起こった時に最先着するファーストレスポンダーの実践的な教育・訓練が急務となっている。

 本書では、CBRNの歴史から、CBRNの最新技術、除染の考え方、各国ミリタリーのCBRNE対策など、今後日本でのCBRNテロ対応に参考となる世界の事例や潮流を紹介。中でも、ブラジルのリオ・オリンピックのCBRNEテロ対策のキーマン・ブラジル軍カブラル大佐インタビューや、米国の化学テロ早期対処システム『プロテクト』、ボストンマラソン爆破テロ事件の対応・事例、シンガポールのSCDF(シンガポール市民防衛軍)などは、日本のCBRN関係者にとって参考になる事例だ。

 世界の主要国は、着実にCBRNテロ対策を進めている。それでは我が国、日本は? 世界で当たり前に実行されていることが、日本で行われている訳ではない。

 2020年に向け、我が国が世界から学ぶべきことは、とるべきCBRNテロ対策とは――。

 消防職員・自衛官・警察官・救急医療従事者はもちろん、自治体の危機管理担当者必携の書。

 

目次

第1章 地下鉄サリン事件は止められなかったのか

 第1節

  テロ組織への抑止を考える

 第2節

  今なら何ができるのか、何をすべきなのか

 第3節

  地下鉄とTICs

 第4節

  サリンに勝つ食事

第2章 CBRNの歴史を振り返る

 第1節

  除染、NBC、CBRNそしてCBRNE

 第2節

  神経剤の歴史を振り返る ~米国の試行錯誤を主体に~

 第3節

  英軍のサリン人体実験事故

 第4節

  アル・ファウの戦い ~イラン・イラク戦争の化学戦の教訓~

第3章 ここまで進化している最新技術

 第1節

  運用から十数年、米国「プロテクト」の進化

 第2節

  空からサリンを見てみよう

 第3節

  判断支援ツールで世の中が変わる

 第4節

  MOFがCBRN防護を変える ~サリンを防ぐ金属有機構造体~

 第5節

  3DプリンタはCBRNを変えるか? ~ロボット技術との融合が未来を拓く

 第6節

  下着で勝負だ! ~進化するCBRN対応下着の紹介

 第7節

  日本発の化学剤センサーは実現するか ~電気抵抗の変化でサリンを検知

第4章 大規模イベントを見据えて

 第1節

  IS(イスラム国)と化学兵器

 第2節

  サダム・フセインのサリンは蘇るか ~バンカー13とIS~

 第3節

  たかがイベント、されどイベント

 第4節

  目立たぬように、はしゃがぬように ~英国警察の隠密評価手法に学ぶテロ対策の新潮流

 第5節

  CBRNの金メダルを目指して ブラジルはリオデジャネイロオリンピックにどう備えたか?

 第6節

  CBRNから見たボストンマラソン爆破テロ事件 ~あるFire Chief の回想~

 第7節

  目の前の被災者を助けたい ~防火服とSCBA(空気呼吸器)でサリンの中へ~

 第8節

  ロンドンではどんなCBRN訓練がなされていたか ~オリンピック準備のためのCBRN防護訓練の

  一例~

 第9節

  「考えうるテロ攻撃要領報告書」を読み

第5章 除染を考える

 第1節

  5分以内に脱衣せよ ~有毒化学剤への衣服の効果の研究~

 第2節

  大量市民の除染をどうするか

 第3節

  除染される側の心理 ~被災市民との一体感醸成が除染の成否を左右する~

 第4節

  見えない汚染を見てみたい ~スプレーとレーザーが除染を変える

 第5節

  消防とコーティングの未来 ~福島での経験を契機として

 第6節

  ロングアイランドの夜明け ~CBRNe Convergence 2014に見るCBRN防護の最前線

第6章 ミリタリーの視点から

 第1節

  福島原発事故と自衛隊 ~知られざる化学科の実像

 第2節

  福島第二原発の大型モーターと増田所長

 第3節

  CBRN防護から見たペンタゴン ~重要施設防護はこのままでよいのか

 第4節

  消防、警察との連携に生き残りをかけるCBRN部隊 ~オランダ軍CBRNセンターの選択

 第5節

  軍用マスクのトレンドを読む~カナダの試みを参照しつつ

 第6節

  化学戦からみた湾岸戦争~知られざる米陸軍化学科の戦い

 第7節

  生物兵器の役割の変遷~核と化学の狭間で

第7章 CBRNを巡る多様なトピックス

 第1節

  ホソクビゴミムシ、バイナリー、そしてシリア

 第2節

  一般市民とともに ~CBRNEで先を行くシンガポール

 第3節

  ファーストレスポンダーと市民のためのCDP~CBRN訓練施設を考える

 第4節

  バイオセンサーの虚像と実像

 第5節

  熱中症を考える~判断力低下と重大事故を防止するために

 第6節

  DNDO(Domestic Nuclear Detection Office)とは? ~核テロ対処に本気なアメリカ

 第7節

  あるマスクメーカーの戦い2011

 第8節

  硫黄島の化学兵器検知器~その謎に迫る