第37回 「モンゴル事情 ODA現場から」

平成27年4月24日(金) PORTA神楽坂 18:30~20:30

安田 裕介 (やすだ ゆうすけ) 当会会員

1 防犯の基本的な心構え

1990年の民主化・市場経済へ移行後,ここ数年来急速な経済発展を遂げています。反面,貧富の差は拡大,国民の3割以上が貧困層と言われ,治安悪化の要因の一つとなっています。特にウランバートルでは近年,治安の悪化が顕著で,強盗,窃盗等の犯罪が多発,地域により昼間でも一人歩きが危険な  場所が存在します。

一般的に日本人を含む外国人は「金持ち」と見られ,「自分は犯罪者のターゲット」という意識を持ち,常に警戒を怠らないことが重要です。

2 モンゴルにおける犯罪発生状況

1モンゴル警察当局によると,2012年の犯罪認知件数は22086件で,対前年比15.1%の増加。

  種別では,窃盗,強盗,詐欺等の所有権に対する犯罪や,薬物の売買使用等の犯罪,殺人傷害等の生命身体に対する犯罪などが増加。  ウランバートルでの犯罪認知件数は12910件で,総認知件数の58.4%を占め,昼夜を問わず窃盗や強盗等の事件が発生。 地方でも,東部のドルノド県,西部のバヤンウルギー県,中央部のゴビスンベル県などにおいて犯罪認知件数が増加。

2同警察当局統計によれば2012年中,モンゴルで事件・事故の被害届けの外国人は121名にのぼり,日本人も含まれています。モンゴル警察庁は,外国人観光客やモンゴルで長期滞在している外国人に対し,犯罪等の被害を防止するために,以下の事項を呼びかけています。

  • 夜間の一人歩きをしない。

  • 市場(ザハ),スーパーマーケット等の人混みで多額の現金,貴重品等を持ち歩かない。ひったくり,すり,強盗などに十分注意する。

  • タクシーは車の色,,ナンバー等を確認し,運転手以外に人が乗っている場合は利用しない。

  • 滞在又は居住している地区の警察機関の位置や連絡先を確認しておく。

  • 見知らぬ人に住所,電話番号等の個人情報を渡さない。

3モンゴルの人口あたり犯罪発生件数は,世界でも有数の安全な国である日本よりも遙かに低く,モンゴルは「安全な国」との印象を受けます。しかし,犯罪統計と私たち在留邦人の体感治安には大きなギャップがあり,モンゴル警察庁の統計は(以下削除)。

4幸い,誘拐事件や銃器等の凶器を使用した事件は少なく,刃物を使用した突発的な殺人,傷害致死事件が多発しています。また,薬物犯罪については近年増加傾向で,一般国民への蔓延が心配されます。最近では,外国からマフィア等の犯罪組織の流入等も懸念されます。

5モンゴル人の中国人に対する感情には複雑なものがあり,このため中国人が関わる犯罪が数多く発生しています。過去には日本人が中国人に間違えられて襲われる事件も発生しており,このことには細心最大限の注意を払う必要があります。

62005年ころから,「ダヤール・モンゴル運動」,「フフ・モンゴル」といった過激な民族主義団体が外国人排斥運動等を行っており,中国,韓国系の商店等が襲撃される事件が発生しました。また最近では,これら団体が日本企業に対し寄付金を要求する事件も発生しています。

【ここまでのポイント】

  • 治安悪化の背景は貧困層の存在にあり。その日の暮らしにも困っている人がたくさんいることを認識する。

  • 日本人や外国人は一般的に金持ちと見られ,犯罪者のターゲットになっている。

  • モンゴル人の中国人に対する感情は非常に複雑。中国人(モンゴル語で「ヒャタド」あるいは「ホジャー」(蔑称))に間違えられ,被害に遭うようなことがあったら,日本人(モンゴル語で「ヤポン」)であると訴え,第三者に助けを求める。

  • 過激な民族主義運動団体等のメンバー及び活動には 「関係を持たない・参加しない・近づかない」

  • 民族主義運動団体等から寄付要求等があった場合は「人定・要求を正確に把握する・いわれのない要求には従わない・必ず警察又は当館に連絡する」

3 防犯のための具体的注意事項

1住居及びホテル等における注意事項

都市部の住居はアパート等の集合住宅が一般的ですが,ウランバートル市内では空き巣などの侵入窃盗犯罪が多発,市内全域でこれら犯罪の発生が報告されている。   アパートの玄関扉は2重の施錠ができるようになっているものが多く,一見すると防犯設備は堅固な印象を受けますが,使用されている鍵は信頼性が低く,バール等の大型工具によって容易に破壊できる。また,合い鍵を預けた知人による窃盗事件や,ホテルの従業員による犯行等も報告されています。

【住居・ホテル等における被害防止のポイント】

  • 防犯設備の整った住居を選定する。(ガードマンによる常駐警備付がベスト。最低でも共用部分に不審者が侵入できぬよう建物の入口にもロックが付いた物件を選定すること。)

  • 地方行きバスが発着するバス停やザハなど,人が多く集まる場所の物件は避けたほうが無難。

  • 玄関や窓の防犯設備は厳重なほどよいのは当然。複数かつ堅固な施錠設備,鉄格子があることが望ましい。

  • 入居する際,必ず鍵を交換させる。

  • 1階,最上階は避けた方が無難。

  • たとえ親しい知人でも,安易に合い鍵を預けない。

  • 長期間不在の場合は,知人や大家等に定期的に鍵が破壊されていないか等の確認を依頼するのも一つの方法。

  • 外国人が居住していると外部からわからないような工夫を。

  • ホテル等に滞在中は,短時間の外出などでも必ず施錠する。貴重品は,ホテルのフロントへ。

  • パスポートの盗難,紛失に要注意。(大使館でパスポート再発給または帰国の渡航書発給手続が必要,所要の日数がかかる。)

2外出時における注意事項

《スリ》

犯罪者にとって,最も捕まる危険が少なく容易に敢行できる犯罪がスリです。日本人が当地で被害に遭いやすく,かつ最も気をつけなければならない犯罪です。 自由市場(ザハ),ノミン(旧国立)デパート及びその周辺,中央郵便局,バスの車内,ウランバートル駅,チンギス・ハーン国際空港などでは,当然のようにスリ被害が多発。 特に空港やノミンデパートは比較的裕福な人が利用する場所であり,それを狙う犯罪者が集まってくると考えられる。 一方,特徴的なのは,人の混雑する場所でのみスリが発生するわけではなく、歩道を歩いている最中や,道路横断中に被害に遭うケースも多数報告されています。 また,ほとんどのスリが集団で犯行に及んでいる上,最近では,抵抗しようとした被害者に暴行を加えるなどの悪質な事件も発生。 特に上着の外ポケットや胸ポケット,ズボンの後ろポケットに貴重品を収納していた被害例が多いことから,外部から容易に触れられるポケット等には貴重品を収納しないことが大切。また,リュックやバックの外ポケットに入れておいて知らない間にチャックを開けられていた例や,リュックをナイフ等で切られて財布を盗まれた例も報告されています。 これらは,昼夜を問わず発生している。

【スリ被害防止のポイント】

  • 当地に日の浅い方(当地の実情を把握されていない方)と滞在が長期にわたる方(当地に慣れた方)は,特に注意。

  • 人が多く集まる場所のみならず,外出時はどこでも注意が必要!

  • 外部から容易に触れられる箇所,リュック等に貴重品を入れて携行することは厳禁!

  • 挙動不審者や集団を見たらスリと疑え!決して近づかないこと。

  • 貴重品や多額の現金は持ち歩かない。

  • 他人の面前では財布を見せたり現金を数えたりしない。

  • バッグなどを所持する場合,以下の要領で所持するよう心掛ける。

  • 手提げを持ち歩く場合は,ひったくりに遭わぬよう,脇下に抱えるようにして所持する。

  • リュックサックを背負う場合は,ファスナーを開けたり切られるため,貴重品は入れない。 ウエストポーチを腰に着用する場合は,ポーチが体の前面に位置するよう着用する。

《置き引き》

レストランで食事中やホテルのシャワー室で被害にあった例が報告されている。いずれも手荷物等を放置,目を離した隙に被害に遭っている。 20秒程度の短時間に被害に遭っている例もあり,身の回りの所持品からは目を離さないこと,体の一部が常に所持品に触れていること等が大切。 また,貴重品は持ち歩かない配慮も必要。

【置き引き被害防止のポイント】

  • 貴重品は可能な限り信頼できる場所(ホテルや職場の金庫等)に預け,持ち歩かない。

  • 例え短時間であっても,手荷物等を放置しない。決して目を離さない。体から離さない。

  • 周囲に人がいない場合であっても,決して油断しない。

《強盗》

多人数に囲まれ,殴る蹴る等され,金品を奪われるケースが報告されている。 また,タクシーで人気のない場所に連れていかれ,待ち受けていた集団に金品を強奪される事件も発生。 過去には暴行を受けた上,身ぐるみ剥がされた事例も報告されている。 これらの事例は比較的裏通りで発生していますが,平和大通りやソウル通りでも散見され,市内のどこでも発生する可能性がある。 夜間一人歩きに襲われたケースが多数ですが,中には昼間複数で行動中も報告され,いつでも発生する可能性があり注意が必要。 また,自宅の玄関ドアを開放した隙に,陰から室内に侵入された例も報告されている。

【強盗被害防止のポイント】

  • 夜間の一人歩きは避け,タクシー等の交通機関を利用する。

  • 知らない人とのタクシーの相乗りは避ける。すでに人が乗っているタクシーは利用しない。

  • 昼夜を問わず,できるだけ人通りの多い通りを利用する。

  • 可能な限り複数で行動する。

  • 自宅の玄関ドアを開ける際,必ず不審者がいないか確認する。不審者がいる場合は,決してドアを開けない。

  • 過度に華美な服装や装飾品の着用は避ける。

  • どうしても被害が防げない場合は身の安全を第一に考え,決して無理な抵抗はしない。

  • 後日の捜査に備え,できるだけ犯人の身体的特徴を覚えておく。

  • 犯人は徒歩で逃走する可能性が大。被害に遭ったらすぐに警察へ通報と大使館への連絡を。

《車上狙い・自動車の部品盗難など》

車上狙いは,裏通り,人通りの多い大通りともに発生。 車内にカバン等が放置されていることが外から確認できる場合は,被害に遭う危険性が大。 窓ガラスを割り,車内の荷物等を盗るケースが多く報告されています。 また,駐車中の車から部品が盗まれる被害も頻繁に昼夜を問わず発生。 注意が必要。

【車上狙い・自動車の部品盗難などの被害防止のポイント】

  • 長時間の路上駐車は避け,監視者を置くか,管理人のいる駐車場を利用する。

  • 車外から見える場所に荷物を放置しない。

  • スモークフィルム,盗難防止装置等を活用する。

  • 警察では指紋を採取する等の捜査はせず,犯人検挙は期待できない。被害品は返ってこない可能性大。

《暴行・傷害など》

理由もなく酔っぱらいに殴る蹴る等された事案や,ストリートチルドレンに石を投げられるといった事案が報告されています。 モンゴルでは,飲酒に起因した暴行・傷害事件が多発しており,バーやカラオケ等の盛り場では特に注意が必要。

【暴行・傷害被害防止のポイント】

  • 当地でも飲酒の際に多く発生している。昼夜を問わず,酔っぱらいには決して近づかない。

  • 特に夏期はストリートチルドレンから金銭を要求されるケースが散見される。子供と言え決して油断しないこと。

  • 当地の労働者等が利用する酒場の利用は避ける。

  • 飲酒の際は誤解を生むような言動に注意。

4 交通事情と事故対策

近年の自動車保有台数の急増に伴い交通事故も年々増加,邦人関係の死亡事故,邦人団体が乗車した観光バスの路外逸脱・横転事故も発生している。

交通量の増加に反し,道路の整備や信号機の設置等,安全対策は遅れている。道路は,大通りでも信号機のない交差点や通行区分表示のない区間が多い上,道幅も随所で変わり突然,道路中央に緑地帯や遊歩道が現れる等,戸惑うことがある。また,横断歩道以外の場所で横断する歩行者も多く,急な飛び出しに十分注意が必要。市内の幹線道路には街灯が整備されているも,薄暗く点灯していない場合も多々。市街地を出れば街灯は整備されていない。

また,路面の陥没,マンホールに蓋がないなど障害が多い上,何よりもモンゴル人の運転マナーは最悪の部類に入ることから,よほど運転に熟達しており,道路を熟知していない限り,自ら運転することは危険。

特に9月中旬から3月頃までは気温が氷点下になり,路面が凍結すると日陰はなかなか溶けないなど,さらに劣悪な道路状況になる。また,タイヤチェーンやスタッドレスタイヤが普及しておらず,追突事故も多発。無理なハンドル操作や急発進,急ブレーキは避け,ゆとりを持った運転が必要です。厳冬季には,氷点下数十度の中,突然の猛吹雪で視界不良となり,吹きだまりにタイヤをとられ車が横転した事故も発生しており,特に注意が必要。

【交通事故防止のポイント】

  • 歩行者用信号が「青」であっても,車両は歩行者の横断に関係なく突進して来る。

  • 万一,交通事故の当事者となった場合は,車を動かさずに直ちに警察に通報すること。警察官の指示を受けずに事故車両を動かすと処罰の対象に。

  • パッシングは日本とは逆で「自分が先に行く」という意味になるので十分な注意が必要。

  • 運転者及び歩行者ともに,信号無視,急な飛び出し,無理な割込み等,交通マナーが悪い。

  • 地方で事故が発生した場合,携帯電話が使えず,通りすがりの車に救助を求めることも困難。地方に行く場合は,衛星電話の携行(レンタルが可能),単独車両での移動を避け,複数車両での移動が好ましい。

  • 地方医療機関が整備されていないため,万一交通事故等により重大な怪我等をした場合,地方で医療行為を受けることは困難,ウランバートルまで移送し治療を受ける必要がある。 この場合,舗装されていない道路が多いことから陸路での移送が困難なことも多く,ヘリコプター等をチャーターする必要もあるので,移送に対応する保険への加入等の備えが必要。

5 テロ・誘拐対策

1テロ

幸い,当地ではイスラム過激派等によるテロ事件は発生していません。また,治安当局によれば,当地ではイスラム過激派等の存在は確認されていないとしています。その他宗教上の過激団体等の存在も確認されていません。しかしながら,国内にはカザフ系イスラム教徒が存在することや,モンゴルがアフガニスタン等でPKO活動をしていることなどから,当地においてテロが発生しないという確証はありません。万が一の場合の備えをしておくことをお勧めします。

2誘拐

誘拐事件はビジネス上のトラブルや怨恨,不満等が遠因となる場合が多く,事前に脅迫を受ける等の「兆し」がある場合がほとんどです。 万が一このような「兆し」が確認された場合は,早めに当地警察及び大使館にご相談ください。

6 環境,医療事情,海外旅行保険

モンゴルは高地にあり,気圧と湿度が低い上,冬期は極端に気温が低い等,身体に負担がかかりやすく,最近は大気汚染も深刻化しています。 心臓や肺の病気や,高血圧,糖尿病等の治療中の方,免疫が低下している方,乳幼児や妊娠中の方など,特に注意が必要ですので医師とよくご相談下さい。 日本の医療水準と大きく異なり,滞在中の病気,持病の悪化,交通事故や落馬による大きな怪我等の場合,安心して受診できる医療機関はありません。 航空機で国外搬送しか方法がないこともあり,1,000万円を超える費用はクレジットカード付帯の保険ではカバーできません。 海外旅行傷害保険の加入の際は,医療費と,緊急移送の限度額も,よく確認してください。

7 渡航前および滞在中の注意

  • 短期間でも,旅行前に肝炎や破傷風などのワクチンを接種しておく

  • 持病のある方,乳幼児や妊婦の方は,医師とよく相談する

  • 常用薬と痛み止めなどの救急薬品を多めに携行する

  • 寒さ(冬だけに限らない),乾燥,紫外線への準備と対策

  • のどの乾きを感じなくても,こまめに水分を摂る

  • ペットボトルのミネラルウォーターを飲用し,氷・生水は口にしない

  • 手洗いを励行し,生野菜,生卵や生焼けのものは食べない

  • むやみに動物(家畜も含む)には近づかない

8 まとめ

【防犯対策全般で気をつけていること】

  • 2人連れで何かを尋ねられたら注意。(盗まれる可能性あり)

  • 満員のバスや人混みでは,すりに注意。

  • 同伴者と日本語で会話をしながら歩くと(特に夜間),人目を引き危険。

  • すり被害は,モンゴルに来て以降,半年の間がほとんど。防犯知識が足りなかった。

  • 服装はある程度モンゴルに合わせ,日本的なものにならないようにしたほうがよい。

  • カバンを切られても直ぐに盗られないように,貴重品は小型バックに入れ,それをリュックに入れ紐を付けている。

  • 一人ではなくモンゴル人と一緒に歩く。できるだけ振り返る。

  • 現金を多く持っていることを見せないよう気を配る。

  • 現金は分散して持つ。

  • 携帯電話は,ポケットではなく紐等で結束して身につける。

  • 背後に人がついたら,先に行かせる。

  • 空港は,常時23人のすりが様子を見ながら行ったり来たりしている。

  • 危険な場所には近づかない。

  • 多額の現金は持ち歩かない。カードと現金は別に携行。

  • ザハでは,モンゴル人もバッグを体の前で押さえる等自衛をしている。

  • 明らかに高級品が入っていると分かる買物袋は持ち歩かない。

  • 被害に遭ったときは,大声で泥棒(デーレムチン)と叫ぶ。

  • 外出時は,余計な物は持たず,現金も必要な分だけ持つ。

  • 変にキョロキョロせず,堂々と歩く。

  • いつも同じ換金所を利用しないようにする。

  • 多人数の時こそ注意が散漫になり,目立ちやすい。

【住居における防犯対策で気をつけていること】

  • 自宅の扉を開ける時が肝心。周りに知らない人がいないことを十分に確認する。

  • 鍵を開ける時は,もたもたしない。

  • 戸外の電球が切れていたら,すぐに自分で交換するよう心がける。

  • 近隣住民や掃除人とも挨拶を交わすよう心がけている。

  • 門番や掃除人に気軽に声をかけることで,ホームレスが入り込まないよう気を配ってくれている。

  • 少しの外出でも,家や事務所に鍵をかける。泥棒は常に徘徊している。

  • 空き巣被害に遭ったとき,扉が破壊されれば大きな音がしたのに,近隣住民は無関心、大家に何らかの方策を義務付けた方が良い。

  • セキュリティを最優先して住居を選ぶ。

  • 常に施錠の確認を怠らない。

【防犯意識を高めるための自己啓発】

  • 情報を入手するだけでなく,対策を実行することが大切。

  • 最終的には自分で気をつけるしかない、注意を怠らないよう心がける。

  • 外出時は,常に狙われているとの意識が必要。

  • モンゴルでは,1万トグログは大金。

  • 予期せぬ被害に遭った場合は抵抗しない。まずは命を守るため,無抵抗主義を貫くことが重要。

  • ここは外国であり、自分が外国人であるという意識を持つこと。

  • 滞在が長くなると,当初よりも「このくらいはいいだろう,大丈夫だろう。」となりがち。常に気を緩めず生活する必要がある。

  • モンゴルの現状を認識し,いかに,被害に遭わないようにするかというセルフディフェンスの意識を持ち続けるかがポイント。

  • タクシーに乗る時,自宅に入る時などは,予め携帯電話に友人等の番号を出しておき,何かあったら直ぐに電話できるようにしている。

  • 自分の情報を外部に漏らさないよう通訳や運転手等に指導する。

  • 安全に関わることは小さな事でも手を抜かない。気の緩みの積み重ねが大きな事件・事故に繋がる,日常から細かな事に気をつける。

  • 邦人間での情報交換が大切。絶えず危機意識を持つ。

  • 自分で毎朝安全チェック。(どこに何を入れ,どう注意するか等。心のチェックが必要。)

【移動時における防犯対策で気をつけていること】

  • タクシーに乗る際,相手を見て選ぶ。

  • 夜は流しのタクシーには乗らない。

  • 相乗りが多いが、先に人が乗っているタクシーには乗らない。(特に白タク)

  • できるだけ白タクには乗らない。トラブルのもと。

【交通安全上気をつけていること】

  • 赤信号でもスピードを出して走り抜ける車が急増。横断は信号ではなく車を見る。

  • 道路を横断する時,左・右の確認を声に出して行う。交差点では左から来る車に注意。

  • 残念ながら実態は車優先社会であることを忘れずに。

【その他】

  • たとえ少額でも,現金の貸し借りはトラブルの元。

  • 酒の飲み過ぎは厳禁。

  • 酒を勧められる場合も注意。

  •  

効果的な安全対策 ⇒ 「堂々とした臆病」 (安田)

 

最後に

アパートの階段がねぐらの貧困層もいる、学校に行かず羊追いに馬を走らせる子供もいて、ポルシェやフェラーリも走る。

数百トグルクの羊スープの食堂や、一皿5万トグルクのレストランがある。

人口が極端に少ないのに上下差が針のように尖っている。

政治行政が未発達かと思えば、米国、中国、ロシア、北朝鮮のそれぞれに国交があり、バランス感覚は超一流、国連PKOにも参加。

中国からの不法就労者が問題になるほどの活況分野もあるのに、5ヶ国語話せる人物がアルバイトで生活している。

しかし、外国留学をした若者がかなりの人数になっており、現閣僚には日本留学経験者が4人など、今後に期待し永く交流すべきかと。

  

写真は筆者撮影、「防犯情報」はモンゴル日本大使館ホームページより、その他はWikipedia「モンゴル国」より抜粋。