第2回 平成24年3月3日 マツダホール 13:00~17:00

感染症の脅威にどう備えるか ~知っておかなければならない感染症とその予防~

2003年のSARS、2009年のH1N1インフルエンザ 、2010年の宮崎県における口蹄疫など、人や動物に対する感染症が流行し、我が国に大きな脅威をもたらしました。また、アジアを中心に流行中のH5N1鳥インフルエンザに由来するインフルエンザ・パンデミックの発生が懸念されており、各国で対策が講じられているところです。さらに地球温暖化に伴い、これまで我が国では流行していなかった感染症が発生することも懸念されています。そうした感染症の脅威の高まりに対して、日ごろの備えや発症時の対応は如何にあるべきか、専門家による講演と聴衆も参加した討論を行いました。

第1部 講演 : 13:00~15:30

基調講演 : 長崎大学 学長 片峰 茂 氏

「新興・再興感染症とその対応」

感染症は重要な危機管理の要素です。凶暴な病原体が現れ、人類の存続すら危うくする事態の想定は、あながち小説や映画だけの話ではないかもしれません。私たち人類はそれに対策を講じておく必要があります。これは「想定内」のリスクですから。

講演1 : 東北大学大学院 教授 賀来 満夫 氏

「感染症の脅威と対応の例(SARS or 2009H1N1を例に)」

感染症はうつることが最も大きな問題であり、多くの人々の健康に影響を与え、社会的なパニックを引き起こします。感染を防ぐには健康な人も含めすべての人々が、どうすれば感染を予防できるかのか、伝播を防げるのかを十分に理解し、実践することが必要になります。

講演2 : 獨協医科大学 国際協力支援センター 熱帯病寄生虫病室 教授 千種 雄一 氏

「古くて新しい感染症」

1996年に我が国では「日本住血吸虫症流行終息宣言」が出されたが、人を終宿主とする住血吸虫類はいまだ世界中に生息しています。虫卵が肝臓に及ぶと肝硬変となる病害を伴い、脳に及ぶとテンカン発作などを引き起こします。各国での生活用水の衛生改善が待たれます。

講演3 : 財団法人 労働衛生協会 青山 キヨミ 氏 (元 港区みなと保健所長)

「現場における備えと対応」

2009年港区におけるインフルエンザ(H1N1)対応の実際。連絡や情報による判断と行動は、初動時に徹底した感染拡大予防策を取らねば、一旦拡大し始めた感染を収束さることが極めて困難であることを示しました。強毒型鳥インフルエンザH5N1パンデミック対策への教訓ともなりました。

第2部 パネルディスカッション : 15:45~17:00

出席者 第1部講演者、

    コーディネータ : 日本たばこ産業株式会社 産業医 原 美佳子 氏

講演者による追加の解説に続いて、アンケートに記入された質問への回答があり、フロアから参加者による質問も加わり、時間一杯までのディスカッションが続きました。

↑質問に対する講演者の解説に加え、当研究会理事も議論に加わりました。